別府温泉は、大分県別府市の市内にある数百の温泉の総称。

別府温泉は、まさに温泉観光がメインの都市としても有名で、源泉数、湧出量はともに日本一である。

別府温泉は、別府八湯で構成される。

1.別府温泉(べっぷ)

2.浜脇温泉(はまわき)

3.観海寺温泉(かんかいじ)

4.堀田温泉(ほりた)

5.明礬温泉(みょうばん)

6.鉄輪温泉(かんなわ)

7.柴石温泉(しばせき)

8.亀川温泉(かめがわ)

■歴史

神話や開湯伝説

古くから豊後国速見郡の鶴見嶽山麓には、温泉があることが知られていた。

鶴見岳の活発な噴火活動のため、人を寄せ付けない荒野や沼地が広がり、久しく整備されていなかった。

『豊後国風土記』『万葉集』には、現在の柴石温泉の血の池地獄にあたる「赤湯の泉」や鉄輪温泉の地獄地帯にあたる「玖倍理(くべり)湯の井」についての記述が見える。

『伊予国風土記』の逸文には、大国主命が鶴見山麓から湧く「速見の湯」を海底に管を通して道後温泉へと導き、少彦名命の病を癒したという神話が記述されている。

柴石温泉は、平安時代に湯治場として利用されていた。

別府温泉、鉄輪温泉は鎌倉時代に湯治場として利用されていた。